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延期となっていた KANEKO Shinichi 個展「ジバクの踊り」を7.31から開催します。混沌とした日々の中、"世界が終わるまで絵を描く"というドローイングシリーズを続けていました。今の状況でしか描き得ない特別な作品となっています。是非ともお越し下さい。

ジバクの踊り

KANEKO Shinichi solo exhibition

2020 7.31- 8.9

open

weekday 3pm-10pm

holiday 2pm-9pm

この度ANAGRAでは、兼子 真一による新作個展「ジバク の 踊り」を開催致します。兼子は現在東京を拠点に活動しているアーティストです。元々彫刻家であった兼子ですが、2013年頃より春画に描かれる手や足をモチーフに作品を制作しています。

<statement>

僕は、世界の成り立ちは"関係"であると考えている。モノやコトが生まれるとき、そこには何かと何かの出 会いがあり、反応があり、目に見えない関わりが複雑に絡み合う。関係は無数に物事を繋げ、その反応は 止まらない。僕たちはこの流れにあがらうことは出来ない。 

 

僕は現在、"関係"をテーマに、春画の手足に着想を得た「the Couple」シリーズを制作している。 2013年、 あるとき、関係について表現も説明もすることができず途方にくれたとき春画に出会った。何故かその手足の繋がりが、目に見えない関係の姿として僕の目に飛び込んできた。それ以来、僕にはこの世界のあらゆる物事が手足のもつれあいに見えている。 

 

本展のタイトルは「ジバクの踊り」である。 ある時、地縛霊という言葉が頭をよぎり、「ジバク」が頭に張り付いてしまった。 場や想いに縛られるのは霊だけじゃなく、生きてる僕らもじゃないか。 僕たちは地縛人。そして、自分に拘って自身を縛る自縛人だ。 全ては"関係"がもたらした網の中だ。この世界は、目に見えない、関わりと交わりのもつれあいなのだ。 そんな世界で人間は、美しく卑しく、生きて死ぬ。僕は壮大な人間の踊りを想像し、そのもがきのリズムを線でなぞり、手足で結ぶ。この瞬間、いつも人間がスバラシイと思うのは、もつれあいながらもその結び目が美しい姿を表すからだ。 

 

本展では、「ジバクの踊り」を主軸に制作した新作を発表します。 

 

 

 

兼子 真一 / KANEKO Shinichi
1974年生まれ。東京藝術大学デザイン科卒業。東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。

 "関係"をテーマに、春画の手足に着想を得た「the Couple」シリーズを制作。手足のもつれから、"関係=関わりと交わり"の可視化を試みる。

 

 主な展示は、画廊宮坂(~2019)、AkaneLounge(2018)、岡野弥生商店×カストリ書房(2017)、CREATIVE SPACE HAYASHI(2014)、国登録有形文化財・旧近藤邸(2013)、由布院アートホール(2011)で個展のほか展示多数。アートフェア東京(2016)、英国での彫刻展Fresh air(2013)に出展。その他に、 iichiko(焼酎)の雑誌広告にドローイングが起用されている(2018~)。

 

website: www.shinichikaneko.com

instagram: kanekoshinichi_art

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